2017年7月26日(水)
入院中のお食事メニューのご紹介

今日は当院の、ある一週間のメニューをご紹介したいと思います。


※メニュー表をクリックすると拡大表示でご覧いただけます


里帰り分娩を希望されている妊婦さんは、いつでも連絡されてください。

2017年7月11日(火)
赤ちゃんへのケイツーシロップ投与について

ケイツーシロップは、赤ちゃんに起こりやすい出血を防ぐための薬です。これまでは、赤ちゃんには合計3回(出生後、生後1週または退院時、1か月検診時)投与していました。この方法でほとんどの赤ちゃんのビタミンk欠乏を予防できますが、中には3回投与しても発症する赤ちゃんがいることが分かったので、最近は、生後3か月まで、人工栄養の赤ちゃんは生後1か月、ケイツーシロップを投与するようになりました。毎週1回投与します。
最近、友人からよくゴルフに誘われます。いつも断っています。その代わり、家でもできるアルトサックスをしています。習って3年になります。上手くなったら、妊婦さんの前で演奏したいと思います。里帰り分娩を希望されている妊婦さんは、いつでも連絡されてください。
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2013年8月19日(月)
すべての赤ちゃんに、木製スプーンを届けたい

ファーストスプーンは、ヨーロッパの習慣で、産まれた子どもにスプーンを贈ると食べ物に困らず幸せになるといわれています。はじめて口にするものだから、まず何より安心なものをお届けします。小さいスプーンは離乳初期(生後5~6カ月)の赤ちゃん、大きいスプーンは離乳中期(生後7~8カ月)の赤ちゃんのお口に適したサイズです。なお、スプーンの表面は、安全・安心な米ぬかでできたオイルを使用しています。このスプーンをお産されたお母さんの、記念日に差し上げます。

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2012年7月24日(火)
クアトロテストについて

最近、石田純一、理子夫妻がクアトロテストを行い82分の1の確率でダウン症の可能性があるという結果がでて話題になっています。クアトロテストは、母体血清中の4つのマーカー(α-フェトプロテイン、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、非抱合型エストリオール、インヒビンA)を測定して、胎児が対象疾患に罹患している確率を算出するスクリーニング検査です。羊水検査や、より正確な情報を得るための画像診断の必要性を考慮する材料になります。対象疾患はダウン症候群[21トリソミー]、18トリソミー、開放性神経管奇形です。クアトロテストは、胎児が対象疾患に罹患している確率を算出するスクリーニング検査です。スクリーニング陽性であっても、生まれる児が対象疾患に必ず罹患しているという意味ではなく、スクリーニング陰性であっても、対象疾患に罹患した児が絶対に生まれないという意味ではありません。胎児がダウン症候群および18トリソミーであるかどうかについて、より正確な情報を得るためには、羊水染色体検査が必要です。しかし、石田純一、理子夫妻は羊水染色体検査を受けないことに決めたそうです。クアトロテストはあくまでスクリーニングテストなので陽性と出た以上は、羊水染色体検査を受けないとクアトロテストを受けた意味がないと僕は思います。確率からみると、染色体異常が無い可能性も十分あると考えられるので、このまま不安な思いを持ったまま、分娩予定日を迎えるのは、胎教に悪いと思われます。僕は、クアトロテストを受ける場合は、ちゃんとした目的を持って受けるべきで、ただ、高齢出産だからとかで、受けるべきでは無いと思います。

2012年6月 5日(火)
風疹が流行しています

風疹自体は恐ろしい病気ではありませんが、妊娠中に妊婦さんが風疹にかかるとお腹の赤ちゃんに重い障害が出ることがあります。[心疾患、難聴、脳障害、白内障など)妊娠中に風疹に罹った場合、赤ちゃんに障害が出る確率は妊娠1カ月で50%、2か月で35%、す。平成7年以前に中学校を卒業した女性は、特に理由がない限り、中学校三年生の時に予防接種をしています。しかし、昭和54年4月2日~昭和62年10月1日に生まれた方、すなわち、平成7年以降に中学校を卒業された方は風疹抗体が無い可能性があります。今から妊娠を希望されている女性は、風疹抗体の検査を受けて、抗体が無かったら風疹ワクチンの接種を受けてください。また、抗体はだんだん少なくなってきます。上のお子さんの時に風疹の抗体が少ないと言われた方も、抗体検査を受けてください。風疹の抗体価の標準は8倍以上、256倍以下というのが正常と考えられています。8倍以下では風疹抗体を持っていない、すなわち風疹に感染する恐れがあります。256倍以上では最近風疹に感染した可能性があります。この場合IgM風疹抗体を検査することで最近風疹にかかったかどうかがわかります。母として生まれてくる赤ちゃんの一生に責任を持つために、風疹抗体の検査を受けることをお勧めします。

2012年2月16日(木)
卵子も老化します

原始卵胞は日々減っていき、閉経(平均閉経年齢51才)が近くなると1000個ほどが卵巣に残っている程度だと言われています。ただ、こう言うと、1000個も残っているのだから閉経間際でも妊娠できるのではと感じられるかもしれません。
実際は閉経の10年程前から妊娠は難しくなるのが現状で、40才くらいになると、規則的に月経があっても実は排卵はしていないことがあり、45才くらいになると排卵はほとんどみられないと言います。これは卵巣の働きが低下したために起こることで、次第に月経周期にも乱れが生じてきます。そのため閉経間近に卵巣に残る1000個程度の卵胞のほとんどが育つことはありません。
また、卵子にも衰えが目立つようになり、排卵しても受精卵にならなかったり、受精卵になっても細胞分裂がうまくいかずに染色体異常となって流産してしまったりと、年齢を重ねるにつれて、妊娠は難しくなっていきます。これは卵子の老化が原因だと言われています。
ですから、「生理があれば何才になっても妊娠できる」と思わず、早めに妊娠を希望、計画することを勧めます。


卵子の数を試算してみましょう!


ここまで原始卵胞が日々、減っていることを説明してきました。
となると、気になるのが、自分の原始卵胞の数ではないでしょうか?
ここで、あなたの原始卵胞があとどれぐらい残っているのかを試算してみましょう。

※12才で30万個の原始卵胞が残っていると仮定。1周期で1000個の原始卵胞がなくなっているとした場合


 (現在の年齢-12)×12(周期)×1000(個)=A個
  30万個-A個=残りの卵胞数


例えば35才の場合、
 (35-12)×12×1000=276,000個
  30万個-276,000個=24,000個
つまり、35才で卵巣には24,000個が残っています。
その1年後、5年後はいかがでしょう?


※上記の試算式は、あくまでも参考として計算したもので実際とは異なります。
この説からの単純計算では、37才で卵巣のなかの卵胞数はゼロとなります。
これは、現実的に妊娠が難しくなってくる(妊娠するケースが少なくなる)年齢を垣間見せています。



2012年1月25日(水)
妊娠適齢期について

あなたは妊娠適齢期を知っていますか?
現在、日本女性の平均寿命は世界一に延び、85才を超えています。
でも、ほとんど変わっていないのが妊娠が可能な時期です。妊娠と最も関わりが深いのは卵巣の機能です。
特に、卵巣から分泌される女性ホルモンは30代半ば頃から現象に転じ、40代に入ると急激に減少します。
これにより卵巣の活動は鈍くなるのです。また、卵の数も年齢と共に減少していきます。
産まれた時には卵の数は約200万個あります。思春期の頃[12~17才]では20万個です。
これが閉経期[51才]になると1000個に減少します。
そして、1日に30~40個のスピードで減少します。
しかし、妊娠適齢期、言い換えると卵巣機能低下を遅らせる方法はいくつか考えられています。
この続きはまた次回にしたいと思います。

2011年10月12日(水)
危険な子宮頸がん検査の自己採取法

最近、子宮頸がん検査を自己採取法で行った患者さんが診察にみえました。
自己採取法をした理由で一番多いのは、恥ずかしいというのがほとんどでした。
しかし、子宮頸がん検査の自己採取法は不正確で危険です。
子宮頸がん検査は子宮頸部から細胞を採らないと正確な診断はできません。
自己採取では手探りで子宮頸部の細胞を採ることは絶対に不可能です。
自己採取で採っているのは膣内の細胞です。膣内の細胞では初期の子宮頸がんや子宮頸部の異型細胞をみつけることは不可能です。
本来異常があって100%陽性になるべきなのに自己採取法では陽性になる率は0~40%とされています。
とくにはっきり子宮頸がんと判明している場合でも30%程度しか陽性になっていません。
医師が採取する方法では陽性になる率は98%前後でした。
自己採取法で異常がないと信じることは危険です。
恥ずかしがらずに子宮頸がんの検査は必ず病院で受けてください。

2011年9月13日(火)
超音波映像DVDシステムについて

今まで妊婦検診の際の超音波映像はVHSビデオテープを使っていましたが、
今回ファイナライズがいらないDVD録画システムに変更しました。
少し遅すぎた感がありますけど是非利用されてください。
今までビデオテープに録画されていた方はDVDに移し変えることができます。
受付に相談されてください。尚、ディスクは専用DVDディスクなので1000円の負担をお願いしています。
ご希望の方は受付に気軽に問い合わせてください。
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2011年8月17日(水)
子宮頸がんワクチンについて

子宮頸がんの発生過程は最近の研究によりほぼ解明されています。
子宮頸がんはHUMAN Papilloma Virus (HPV)の感染で発生します。
特に子宮頸がんの70%はHPVの16型と18型の感染で発生します。
現在、HPV16型と18型に効果のある2価ワクチンであるサーバリックスが国の認可を受けて中学校1年から高校1年の女子に公費負担で投与されています。
今回、HPV16型、18型に加え6型、11型に効果のある4価ワクチンであるガーダシルが認可されました。
このワクチンはまだ公費負担の対象にはなっていません。それゆえ、成人女性の子宮頸がんワクチンには最適だと思われます。接種スケジュールは初回、二ヶ月目、六ヶ月目とサーバリックスと少し異なるため注意が必要である。
HPVワクチンに関しては、昨年末より国による公費助成事業が開始されたが、急激な需要拡大により供給が滞っている。
現在供給状態は徐々に改善されてきているが、ガーダシルが認可されたことにより2つのHPVワクチンによる安定した供給体制が確立され、HPVワクチン接種がさらに進むことが期待される。

2011年6月29日(水)
ウイルスが起こす白血病(ATL)

成人T細胞性白血病(ATL)という病気をご存知でしょうか。
血液のがんの多くは原因がはっきりわかっていませんが、ATLはヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-I)というウイルスによって起こることがわかっています。
しかし、このウイルスに感染した人全員がATLを発症するわけではなく、発症するのは感染者の2~5%の確率です。
HTLV-Iに感染しても大部分の人はATLを発症せず、体内にウイルスを持っているだけの状態(キャリア)で一生を送ります。キャリアがATLを発症する時の平均年令は60歳、つまりHTLV-Iに感染してから発症するまでには数十年という長い潜伏期間があるのです。
ATLの治療は他の血液がんと同様に抗がん剤治療が行われます。
しかし、これまでなかなかいい治療法がありませんでした。しかし、最近では骨髄移植や臍帯血移植という治療がおこわなれるようになり、比較的若い患者さんにはこの治療が行われています。とはいえATLはまだまだ治療が難しい病気です。発症してからの治療はもちろん大切ですが、発症する可能性がある人、すなわちHTLV-Iキャリアを減らすことも大切です。
HTLV-Iの感染経路は主に3つです。
1.母乳や胎盤を通じた母子感染
2.性交渉による感染
3.輸血などの血液を介する感染です。
この中で最も重要な感染経路は母乳ですが、HTLV-Iキャリアの母親の母乳を止めればHTLV-I感染が100%予防できるかというと、そうとも限りません。
母乳によるHTLV-I感染の可能性を少しでも少なくするため、3ヶ月以内の短期授乳や母乳を一旦凍らせ解凍してから授乳するといった工夫も試みられています。
現在、福岡県では妊婦さん全員HTLV-Iの検査は行っています。わからない事がありましたらいつでも質問されてください。

2011年6月14日(火)
授乳中女性の被ばくによる胎児への影響

まず、本題に入る前に放射線量の単位について説明します。放射能に汚染された農作物、
原乳、さらに水道水などに付着したり、含まれる放射能の量の単位をベクレルと言います。
また、被ばくした時の放射線の量は線量で表し、線量の単位はシーベルトです。
放射線物質の種類、摂取経路によって、身体への影響は異なるため、人体への影響を表すシーベルトはシーベルト=ベクレル×実効線量係数によって計算されます。<例>300ベクレルの放射性ヨウ素131の入った食物を食べた時の人体への影響は、300ベクレル×2.2×10=0.0066ミリシーベルト被ばくしたことになります。
このことを理解して本題に入ります。母乳中に分泌される放射性ヨウ素は摂取した量の4分の1程度と推測されるが、確定的なことはよくわかっていません。母体血中の放射性ヨウ素の濃度に比べ、乳児汁中では低いと言われています。放射性物質を含む水道水(軽度汚染水道水と表現)を長期にわたって飲んだ場合の健康への影響はどれくらいあるか、母体被ばく量は以下のように算出される。
500ベクレル/kgの水を1日1リットルずつ365日飲むと500×365×2.2÷100=4,015マイクロシーベルト(約4.0ミリシーベルト)となります。胎児に悪影響が出るのは同等以上の被ばくが起こった場合と推定されます。
以上より、授乳中女性が軽度の汚染水道水を連日飲んで授乳を持続しても乳幼児に健康被害は起こらないと推定されます。また、妊娠中女性が連日飲んでも母体ならびに胎児に健康被害は起こらないと推定されます。
しかし、被ばくは少ないほど安心であり、軽度汚染水以外の飲み水を利用できる場合には、それらを飲用することを勧めます。また、妊娠中の女性は脱水に注意する必要があります。したがって、のどが渇いた場合は決して我慢しないで水分を取る必要があります。
そんな時はスポーツドリンク、ミネラルウォーター、ジュース、牛乳などを摂取するのがいいでしょう。

2011年6月 1日(水)
モーニングアフターピル

今度、緊急避妊専用の新しい薬が発売されました。以前も同様の薬はあったのですが、
緊急避妊専用の薬はこの薬が初めてです。
薬の名前は「ノルレボ」といいます。
この薬は避妊に失敗した場合、または避妊しなかった場合に使用する薬であり、
通常の経口避妊薬のように計画的に避妊する薬ではありません。
使用法は性交後72時間以内に2錠飲みます。
早ければ早いほど避妊効果は良いと思われます。
もちろん、完全に妊娠を阻止することはできません。
月経が遅れた時には必ず検査を受ける事が必要です。


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2009年11月27日(金)
子宮がんについて

最近、子宮がんが話題になっていますが子宮がんには子宮頸がんと子宮体がんの二種類があるのを知っていますか。この二つのがんは発生、症状、年令、そして検査法も違います。
最近、子宮頸がんは原因が解明されワクチンが作られ近い将来子宮頸がんにかかる人は激減すると思われる。しかし、子宮体がんは最近、増加傾向にあり、発生原因もまだ解明されていない。集団検診で検査されているのは子宮頸がんの検査であり、子宮体がんの検査はなされていない事を理解することが大切です。子宮頸がんの検査では子宮体がんはでません。子宮体がんの検査は子宮の奥の細胞を採取するので、未産婦や高齢者はできない人もいます。そのような人は超音波断層法で子宮内膜の厚さをを測定することにより行います。料金は子宮頸がん検査1,970円、子宮体がん検査2,820円です。子宮がんは早期に見つけることができれば100%治ります。話題になっているこの機会に受診されてください。
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2009年11月12日(木)
退院のお祝い

退院のお祝いは何がいいだろうかといつも考えているが、なかなかこれだという物が見つからない。当院では今まで、時計、オルゴール、写真たてなどを退院祝いとしてあげていたが今回、木のおもちゃをお祝いの品にしようと思います。やっと赤ちゃんに安全と思われるおもちゃを見つけました。これは肌触りがよくて、環境先進国ドイツのリボス社のおもちゃ用塗料を使用しているから、何でも口に入れる赤ちゃんには安全です。12月からは退院のお祝いは従来のベビーリングと木のおもちゃ(リングラトル)にする予定です。
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2009年5月27日(水)
子宮頚がんを防ぐヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン

現在、日本では、毎年約1万5000人の女性が子宮頚がんと診断され、2500人の命が奪われている。
検診で早期発見が可能であるにも関わらず、日本の若い世代(20~40歳)の女性においては、子宮頚がんが、がん死亡の第2位となっている。
しかし、いわゆる先進国では組織化された検診プログラムを行うことで子宮頚がんの死亡率を70%以上も減少させている。子宮頚がんの発生原因とされているHPV感染は非常に一般的なもので、セクシャルデビューした若い女性で容易に感染し、その感染率は50%程度である。
HPV感染自体は非常にありふれた感染であるが、そのごく一部、およそ1000分の1ががんに移行する。最近の研究でHPV16型と18型が子宮頚がんの70%に関わっているといわれている。HPVワクチンは今日まで、世界100ヶ国以上で認可され、オーストラリア、カナダ、アメリカ、EU諸国では子宮頚がんの予防のためのワクチン接種が公費負担のもとに実施されている。実施の時期はセクシャルデビュー前の12歳前後が一般的である。日本ではまだ認可さえされていないのが実態である。
日本女性における子宮頚がん征圧のために、ワクチンの早い認可を願っている。

2009年5月18日(月)
出産費について

赤ちゃん一人当たりの出産費用について厚生労働省が実施した初めての実態調査で、都道府県別の平均額は最大1.5倍の地域格差があることがわかった。
最も高い東京都が51万5千円、最も低い熊本県は34万6千円で、福岡県は41万2千円、佐賀県は40万2千円、全国平均は42万4千円だった。
地域格差には住民の所得水準の違いが反映されていると分析。妊産婦と医療機関の双方に対し地域事情に合わせた財政的な支援が必要だとしている。通常の出産は保険適用外の自由診療で、価格設定は医療機関に任されている。医療機関別の出産費用を見ると、最高の81万円と最低の21万8千円で4倍の格差があった。全国平均の約42万円は、公的医療保険から妊産婦に全国一律に支給される出産育児一時金の現行額の38万円を超えた。一時金は10月から一年半に限り4万円の引き上げが決まっており、全国平均額には見合う水準となる。なお当院の出産費用は35~38万円(帝王切開は別料金)で福岡県の平均額を下回っている。

2009年4月20日(月)
子宮ガンについて

子宮ガンには子宮頸ガンと子宮体ガンがあるのを知っていますか。
この二つは検査方法、原因そして組織型もまったく違っています。普通、皆さんが検診を受けているのは子宮頸ガンでこの検査で異常がなかったら子宮ガンの可能性はまったくないと考えるのは間違いです。
現在は子宮頸ガンの方が多いのですが、子宮体ガンの頻度は増えつつあります。子宮体がんは子宮頸ガンに較べて発症年齢が高いといわれていましたが、最近食生活の欧米化につれて比較的若い人にも増えています。
この前ある雑誌んを見ていたら、子宮頸ガンの原因はウイルスでワクチンを注射すれば子宮頸ガンは防ぐことができると書いてありました。このウイルスは100種類以上の型が分離され、ガンの原因とされる型も20種類以上あります。日本でワクチンが使用されるのはまだ先のことになると思われます。現在は従来の検診を受けることがよいと思います。

2008年12月11日(木)
NICU(新生児集中治療室)について

先日東京で妊婦さんが7件の病院で診療を拒否され、新生児が死亡したという事件が報道されました。この原因は産科医が少ないというこではなくて、全国にNICU(新生児集中治療室)が極めて少ないことに起因しているのです。2週間前当院でも夜中に24週の妊婦さんが大量の出血で来院しました。前置胎盤の診療で福岡徳洲会病院、久留米大学病院、聖マリア病院と断られ、九州大学病院が受け入れてくれました。これは、産科病棟は空いているのですが、NICUが空いていないためにうけられないとの事なのです。福岡市、その周辺で今後東京と同じ事が起こる可能性は十分にあります。母体保護法で中絶できるのは21週・6日までです。これは、22週以降は今の医療では助かる可能性が高いから決められたことです。しかし、現状は遅れています。こども病院が移転するこの機会にもっと大きなNICUを作ってもらいたいものです。

2008年11月14日(金)
妊婦さんへのインフルエンザワクチン接種

妊婦さんへのインフルエンザワクチンの接種は積極的に行うべきである。
妊婦さんがある内科の開業医でインフルエンザワクチンの接種を希望したら断られたと聞いた。
最近のアメリカにおける研究で、妊婦にワクチンを接種した場合、生まれた乳児のインフルエンザ罹患率は低かったとの報告があります。
妊婦さんへのインフルエンザワクチン接種は妊婦5か月以降は問題ないと考えます。

2008年11月11日(火)
緊急の場合

東京での妊婦の受け入れ拒否が問題になっているが、地元の太宰府、筑紫野地区は大丈夫だろうか。
分娩時にトラブルが起きて、帝王切開になることはそんなに珍しいことではない。
緊急搬送が必要な場合は、分娩時の多量出血、胎盤の早期剥離、子癇発作、頭蓋内出血と新生児の異常が起きた場合です。
現在、搬送する病院で最も近いところは福岡徳洲会病院であとは久留米大学病院、聖マリア病院くらいしかありません。
福岡市の病院はいつも満床で最近は久留米の病院もなかなか急患を受け付けてくれません。
東京のことを他人ごとと考えているかもしれませんが、いつ自分のことになるかわかりません。
緊急の受け入れは、福岡は東京よりずっと遅れているのが現実です。

2008年10月30日(木)
医師不足問題について

最近、全国で医師不足が問題視されているが実際は医師の大都市への集中化で、
医師を単純に増やせば解決する問題ではない。
この原因は2004年4月から始まった新臨床研修医制度であることはあまり知られていない。
以前は医学部を卒業すると、各々、自分が希望する科の局に入り、そこで研修を受け、医局によって出張病院に派遣されていた。
しかし、新制度に変わってからは各自、希望する研修病院に行けるために、人気があり、設備のいい病院に医師が集中し、地方の病院への希望者はほとんどいないのが現実です。
このようになることは最初からわかっていたことでした。
厚生労働省の考え方の足りなさにはあきれるばかりです。
以前の研修制度に戻さないと、医師不足は解消しないと思います。

2008年10月15日(水)
分娩費について

現在、分娩費は初産は34~35万円、経産は31~32万円くらいです。
これに時間外が足されて2万円増になるのが平均的な料金です。
しかし、確実に来年1月から3万円上がります。これは産科医療保障制度のためで、
この3万円は出産育児一時金が増額されるので妊婦さんの負担にはなりませんが、
このほかに福岡市は分娩費を45万円くらいにしようとする動きがあります。
東京あたりでは50万円というところがいっぱいあると聞いてます。
しかし、わたしは現在の少子化を考えると、分娩費の値上げは、
慎重に考えないといけないと思っています。
わたしは少子化に逆行するような値上げには反対です。
妊婦さんはどのように考えているのですか?

2008年9月 9日(火)
こども病院の移転問題

わたしはこども病院の人工島移転に関しては賛成です。
反対意見で最も多いのはアクセスが悪いとの事ですが、起点をどこにするかでアクセスに差があるのは仕方のないことです。
福岡市中央区や西区に住んでいる人は不便になると思いますが、太宰府から人工島までは都市高速を利用すると30分弱で行くことができます。
百道地区は土日はイベントなどがあると渋滞がひどく、駐車場も狭いのが現状です。
人工島は広い土地が確保できるので駐車場もたっぷり取れるし、ヘリポートの土地が確保できれば遠方や離島などからの患者の搬送もできるし、バスの路線を整備すれば、博多駅や福岡空港からは便利になると思われます。
こども病院は福岡市だけでなく九州一の病院を目指すためにも、広い土地が確保できる人工島に建設することがよいと思います。

2008年8月25日(月)
帝王切開死事故

先日、福島県大野病院で起こった帝王切開死事故の判決があった。
この事故は単純な医療事故であるのに、こんなに話題になったのは事故を起こした医師が警察に逮捕されたと言うことである。
この症例は全前置胎盤で大量の出血は予想できることであり、子宮摘出する可能性がることを術前に説明することは当たり前であり、
出血が止まらなければ速やかに子宮を摘出することが妥当だと思われる。
しかし、このような場合警察がでてくるのは許されないことである。
まず、疑問があるときは、主治医に説明を求めて、それでも納得できない時は民事裁判に訴えるのが普通の順序だと思われる。
元気だった娘さんが帰らぬ人になってるのだから、過失は間違いなくあると思われる。
裁判後の会見はまず相手の父親に誠実に謝るのが一番だと思います。

2008年8月19日(火)
4103

この番号はわたしの車の番号です。語呂合わせで「良いお産」という意味でつけました。
最近よく考えます。良いお産とはどのようなお産をいうのか?と。
わたしは思います。元気な赤ちゃんをお母さんに授けることだと。
妊婦さんの中にはいろんなことを言う人がいます。お産の時外陰部を切らないでとか、吸引分娩をしないでとか。
その行為が元気な赤ちゃんを産むためのことならわたしは積極的にします。
お産は自然分娩が一番いいのは当たり前のことです。
しかし、それは何もかもが正常にいった時のことです。
何か赤ちゃんに問題が起こった時にはできるだけ早くだしてやることが大事です。
会陰切開や吸引分娩をためらったことで赤ちゃんが悪くなったら最悪です。
元気な赤ちゃんを授けることが「4103」だとわたしは考えます。

2008年6月19日(木)
産婦人科医のひとりごと

今日ある妊婦さんから○○市へ里帰りするから紹介状を書いてくださいと言われた。産婦人科の名前を聞くと△△産婦人科と言う。ここが良いと聞いたのでと言う。○○市には二件の産婦人科があってどちらの産婦人科も自分はよく知っている。▲▲産婦人科のほうが経験も豊富で手術の腕もよくこちらを紹介したいと思っている。いったい妊婦さんはどのようなことでお産するところを選ぶか考えさせられる。食事がおいしいとか、部屋がきれいとか、先生がやさしいとか考えるのが一般的だが、私はあの先生は経験が豊富で腕がいいということで先生を紹介しようと思うが、患者さんとの間の考えの差はなかなかちぢまらない。あまり押し付けるのは良くないのかな。。▲▲産婦人科なら安心して紹介状が書けるのに、私たち専門家の見解と一般の人たちの見解にはかなりの差があることが多い。表にはでてこない色々な問題があるけれど勿論そんなことはいえません。患者さんが多いところが良い病院とは必ずしもいえません。

2007年9月 5日(水)
ご挨拶

今回、BLOGを開設しました。
このBLOGでは牛島産婦人科から皆様へ役立つ情報を提供できればと考えます。
その他に私どもの医院で働くスタッフの想いや診療活動の報告を織り交ぜお届けします。